SUさんが、SAさんを連れてきて、FMCのデモを見せることになった。
SAさんは、元来の腰痛を仕事で悪化させて休業中。
とはいえ、労災の扱いはないので、失業保険だけが収入という状態だ。
おまけに、奥さんの体調も悪く、寝たり起きたりの日々が続いている。
デモを見たSAさんは、「このヒーターは売れるし、仕事にしたい」と即答した。
「座って調理ができるのも、すばらしい」と、すごく気に入ったようだ。
「もう2度と、人に使われるのはイヤ」という、SAさんの気持ちはよくわかる。
「息子の了解をとって、ぜひやりたい」と言うので、「それは、無理でしょう」と話した。
FMCの仕事をしていて、よく言われるのは、世の中には、救える貧乏人と救えない貧乏人がいる、ということだ。
何が何でも、自分の人生を変えよう、このままでは終われない、と感じて行動に移せる人は救える貧乏人だ。
だが、誰かに相談してからとか、誰かが了解してくれたら、というのは救えない貧乏人だ。
予想通り、SAさんは息子さんの了解を得られなかったらしい。
このままでは、SAさんは、救えない貧乏人のままだ。
どうかして、救える貧乏人になって欲しい、と思うのだが、あくまでも本人が決めること。
人に使われない生き方は、最初の意思決定力にかかっている。