『定年後は楽園』(春風社刊)を著したのは、高校時代の同級生小野宗芳さん。
昨年5月に発行した『自遊をもとめて』に次ぐ、2冊目の著作だ。
会社では、55歳を1次定年、60歳を2次定年といっていたらしい。
58歳直前で退職した彼は、1次定年をクリアーしているから『定年後』だという。
退職後の楽しみに、海外旅行をあげる人は多い。
その旅は、多くの場合、ツアーとなって『旅本来の楽しみのうち8割を捨てているようなもの』。
だから、彼は提案する。
自由時間がある退職後ならばなおさら、ツアーで出かける場合でも、たっぷりと時間をかけて準備してみてはいかがだろうか。
簡単な英会話を勉強することは、旅を楽しむ最高の手助けになる。
図書館などで目的地の歴史や芸術について勉強しておけば、同じような建物でも時代ごとの特徴が見えてくる。
やりようによって、一度の海外旅行を何倍も楽しむことができる。
進行性の関節疾患を患っている彼は、冬が苦手だ。
退職後、冬は暖かい南国で過ごしたいと考えてきた。
海外ロングステイに最適なのは、マレーシアのペナンだという。
機会があれば、1ヶ月ほどは、過ごしてみたいものだと思った。
彼には、病気と付き合いながら、まだまだ旅を楽しんでもらいたい、と願っている。