朝、出かけるのに駐車場へ行った。
すると、大きな声で「おじさーん!」と呼ぶ声がする。
気がついて見ると、いつも料理教室についてくるK君が、外のフェンスに顔をつけて呼んでいた。
しっかりと、幼稚園の服を着ていたので、見間違えるところだった。
K君は、この4月から幼稚園の年少さん。
バスで通園するため、みんなでバスの到着を待っていたのだ。
バス通園の最初の日、無事にバスに乗れるか、が面白くてベランダから見守っていた。
K君が以前から、「バスに乗るの、イヤだ。幼稚園に行かない」と言っていたからだ。
バスが到着すると、6人の園児は1列に整列し、挨拶をする。
そして順番にバスに乗り込んで行って、ちょっと拍子抜け。
バスの中では子どもが、外ではお母さんたちが、手を振り合っていた。
このところK君は、帰ってくるとお母さんに「寂しくなかった?」と質問するそうだ。
ちょっとは寂しかったことにすると、喜ぶようだ。
K君も幼稚園で何かの折に、お母さんを思い出して、寂しくなるのかもしれない。
幼稚園での出来事をどんどん話して、お母さんと楽しい時をもってくれると、うれしいな。