宇都宮のYさんからいただいた『直島 瀬戸内アートの楽園』は、とても興味深い。
瀬戸内海に浮かぶ直島は、人口3500人ほどの小さな島だ。
そこに、地中美術館や現代美術作品としての民家など、アートが一杯だという。
もともと、現ベネッセの創業社長・福武哲彦氏が、子供たちのキャンプ場をつくりたいと考え、遺志を継いだ福武總一郎氏が、安藤忠雄監修のキャンプ場を完成させた。
1989年のことだ。
92年には、美術館とホテルが一体化したベネッセハウスがオープン。
これは、安藤忠雄設計のもので、Yさんは、安藤氏のファンだという。
地中美術館のオープンは、2004年。
これも安藤氏の設計で、建物がすべて地中に埋まっている。
本の終わり部分に、安藤氏が初めて直島を訪れた1988年当時のスケッチが紹介されている。
スケッチの中ほどに、ハゲ山と書かれ、丸で囲まれている。
その当時、直島の緑は朽ちかけていた。
それを、根気よく、1本1本苗木を植樹し、緑がよみがえった、というのである。
なんと、すばらしいことかと思う。
いつの日か、直島を訪れてみたいと、夢のリストに加えておくことにする。