以前から、この近くを通り、立ち寄ってみたいと思っていた。
それが、この桶狭間の田楽坪。
今川義元が、織田信長の急襲により討ち死にしたところだ。
戦国の武将織田信長が、うつけではないことを示し、天下統一へ第一歩を踏み出した戦場だ。
車で走っていると気が付かないが、そこは窪地。
周囲を眺めると、なるほど小高くなっている。
窪地は、それほど大きいとは思われない。
ここに、今川勢が1万以上いたとは、想像ができない。
義元本陣は、それほど多くの陣容ではなかったのかと思われる。
一角に、「今川義元公水汲みの泉」があった。
今川軍の本陣がここに置かれ、義元が休憩の折りに、この泉の水を汲み暑さをしのいだ、という。
そして、この泉は、「義元公首洗いの泉」とも呼ばれている。
討ち死にした首級が、この泉で清められた、というのだ。
季節はもう冬。
さすがに、泉は枯れていた。
その地にたたずんでいると、合戦の声が響いてくるような気もした。
ふと、歴史に思いを馳せたひとときだった。