まもなく中秋の名月。
満ち、欠けていく月に、昔の人々は、輪廻転生を見てきたという。
すばらしいエネルギーを持った月の明かりを家族全員で受ける。
それは、月光浴として新しい力をもらうことだったようだ。
月を見て、うさぎの餅つきを思い浮かべる。
中国では、薬を作っている姿を見るようだ。
月には、不老不死の薬があると思われていた、という。
8月28日は、皆既月食を観察できた。
赤暗くなった月を見ながら、これを皆既月食と知らなかった人たちの恐れを思った。
とても、不吉なことも感じられたことだろう。
それだけ、多くの人が月を眺めて暮らしてきた、ということだ。
「かぐや」が、月の正体を明らかにしていくようだ。
わかることは、できる限り明確になったらいいと思う。
しかし、知りすぎることで、感動を抱かなくなることはつまらない。
今年は、お団子をいただきながら、月見をしようと思う。