各地で、森づくりの取り組みが始まっている。
豊田市では、森づくり条例案が提出されるようだ。
間伐で人工林を管理しようということのようだが、それでいいのだろうか。
宮崎県綾町では、40年前から”照葉樹林復活100年計画”がスタートしている。
その復元方法は、次のとおりだ。
①スギやヒノキの人工林を間伐する。
②林内に光を差し込ませることで、照葉樹林が自生しはじめる。
③残りのスギ、ヒノキをすべて伐採する。
④元々の照葉樹林に近い状態にする。
森の再生というのは、とても長い年月を必要とする。
荒れている森に手を入れてやることは、大事なことだ。
だが、間伐されずに荒れているから、間伐をしてやればいい、という程度の問題ではない。
潜在自然植生の森に変える”照葉樹林復活”こそが、重要なのだ。
人工林にすればするだけ、後々、人の手が必要になる。
自然の森は、人の手を必要としなくなる。
森の復活は、10年、20年の期間で済むものではない。
公益としての森をどう復活させるのか、豊田市も100年計画を打ち出してくれるとうれしい。